月桃水どれも同じだと思っていませんか?

で、こんなに違った!
研究で証明された“優しいつけ心地”の秘密とは?

ひとことで月桃水といっても、アイテムごとに違いがありますよね。
月桃水の使い心地は、何によって決まるのでしょうか?

ここでは「花を使うか、葉を使うかの違い」に注目した研究を紹介します。
こちらをお読みいただくことで、月桃水の使い心地を左右する香気成分が明らかになるでしょう。
アイテム選びにぜひお役立てください。

月桃花と月桃葉を比較した驚きの研究結果!

月桃花蒸留水(ハイドロゾル)はペタルーナの中でも人気のアイテム。リピート率がとっても高いんですよ。肌にやさしく、香りがとても心地よいといった評価をいただいているものの、実際に「何が違うのか?」ははっきり分かっていませんでした。

月桃花と月桃葉を比較した研究が行われたことで、使い心地の秘密が明らかになりました。研究は産学官連携の一環として株式会社アイティオージャパンと沖縄工業高等専門学校の玉城康智教授が共同で行いました。

化粧品の使い心地を左右する香気成分の解析にはガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)を用いました。この装置は微量な有機化合物を分離して検出でき、どのような成分がどれくらい含まれているかを知ることができます。

研究の結果、ペタルーナの月桃花蒸留水に使用される"花つぼみ"が使い心地を大きく左右していることが示唆されました。

商品の特徴をユーザーに分かりやすく伝える上で、成分分析は欠かすことのできないものだと考えます。
本校は成分分析に必要な分析装置を持つことから、今回の産学連携事業で月桃花と月桃葉の香気成分を比較し、これらの違いを明らかにしました。
その結果、花は葉と比較して香気成分の全体量は低いが明らかに香りの特徴が異なっており、実際に感じる香りも「落ち着いた香り」という印象を持ちました。詳しくは当記事をご覧ください。
今回の産学連携事業が沖縄高専の地域貢献と、企業活動を通じた産業の活性化につながることを期待しております。

沖縄工業高等専門学校 生物資源工学科
農学博士 玉城 康智 教授

月桃花の優れた特徴が明らかに!

月桃花は香りがやわらかい

香気成分には、化粧品に配合したときに良い使い心地につながるものと、悪い使い心地につながるものがあります。
良い使い心地につながる成分が多く、悪い使い心地につながる成分が少ないほど、化粧品は優れたものになるはずです。
香りの感覚に関連する月桃花の成分を解析した結果、次のことが分かりました。

  • ツンとする「カンファ―」の含有量は、葉に比べて花の方が大幅に少ない。
  • マイルドで甘い花の香気成分である「ネロリドール」は葉には含まれず、花にのみ含まれている。
  • 優しい香りに含まれる「リナロール」は、葉の2倍以上の量が花に含まれている。
  • 同じく優しい香りに含まれる「テルピネン-4-オール」は、葉の15倍以上の量が花に含まれている。

以上から、「葉より花の方が香りがやわらかい」ことが明らかになりました。

表:蒸留水より検出された香気成分

月桃花は肌あたりがよい

続いて、肌の感覚に関連する成分について見てみましょう。
毒性を持っていたり、肌を刺激したりする成分が少ないほど使い心地は良くなります。
月桃花の成分には次のような特徴がありました。

  • 刺激が強く注意が必要とされる「ケトン類(カンファ―やクリプトンなど)」成分は葉に比べて花の方が少ない。
  • 毒性が少なく、肌に優しい「モノテルペンアルコール類」「エステル類(酢酸ボルニル、酢酸オクチル)」成分は葉には含まれず、花にのみ含まれている。
  • 刺激が少なめで肌に使いやすい「モノテルペンアルコール類」成分は葉に比べて花の方が多い。
  • 「1.8シネオール」(抗炎症作用を持つ成分)は葉の約2倍の量が花に含まれている。

以上から、「葉より花の方が肌あたりがよい」ことが明らかになりました。

香りの感覚についても、肌の感覚についても、葉よりも花を使用した方が月桃水の使い心地が良くなりそうですよね。
月桃水とひとことでいっても成分は製品によって異なり、月桃葉を用いている化粧品が多いのが実情です。
そうした中、ペタルーナでは月桃の"花つぼみ"を使用しています。肌への刺激を抑え、優しい香りに癒されたい方におすすめです。

研究についてさらに詳しく!

葉よりも花に多い香気成分

花と葉の蒸留水を分析した結果、38の香気成分が検出され、その内26の香気成分が同定されました。
葉よりも花に多い香気成分には次のものがありました。

  • 1,8-Cineole
  • Linalool
  • Terpinen-4-ol
  • α-Terpineol
  • Methyl cinnamate
表:蒸留水より検出された香気成分

花と葉で大きく異なる香気成分

同定された香気成分の中には、花にだけ含まれるもの、葉だけに含まれるものがあります。
花にだけ含まれる香気成分には次のものがありました。

  • Sabinen
  • cis-2-Penten-1-ol
  • Terpineol UN1
  • Terpineol UN12
  • Sabina ketone
  • Nerolidol

葉にだけ含まれる香気成分には次のものがありました。

  • Pinocarveol
  • Geranyl acetate
  • Myrtenol
  • Methyl 2-phenylethyl ketone
表:蒸留水より検出された香気成分

ペタルーナの取り組み

抽出方法をブラッシュアップ

研究によって、使い心地に良い影響を与える香気成分が豊富に含まれることが明らかになった月桃の"花つぼみ"。
ペタルーナは貴重な月桃の花つぼみから月桃花精油成分を抽出する独自の方法をブラッシュアップしてきました。

初摘みですぐに抽出するのがよいのか、それとも、しばらく冷凍保管した方がよいのか?
花つぼみの粉砕方法は?
理想的な抽出時間は?

こうしたさまざまな問題をひとつひとつ実際に検証していきます。
例えば、抽出時間に関しては蒸留開始から30分が最も香気成分が多く、その後90分まで減少した後、120分で再び上昇して180分まで徐々に減少する傾向があることが確認されました。
こうした地道な取り組みで得られた知見はペタルーナの製品開発に役立てられています。

月桃花収穫祭を開催!

月桃の花を収穫できるのは、年に1度、新たな命が育つ春の季節だけ。
ペタルーナでは毎年春に収穫を祝う月桃花収穫祭を開催しています。
収穫祭期間限定ブレンドの販売や、プレゼント企画といった催しをご用意しております。
お楽しみに!