2026/07/16
vol.144 自然には予定表はない
最近、沖縄本島には
台風来ないなぁと油断していたら
台風6号(チャンミー)が到来
久しぶりに一歩も外へ
出られない日がありました
その後も、台風7号、9号と続き
お客様が「今年はデイゴの花が満開だったから
強い台風も多いはずね」
と教えてくださいました

沖縄では「デイゴの花が例年より
満開の年には、勢力の強い台風が襲う」
と語り継がれています
THE BOOMの『島唄』でも
「でいごの花が咲き、風を呼び嵐が来た」
と歌われていますね
そんな台風の影響もあり
今年の梅雨はずいぶん長く感じました
「例年なら、もうとっくに夏空のはず」
そう思っていたのに、雨が続き
湿気が続き、植物たちも
いつもとは少し違う表情を見せていました
植物に関わる仕事をしていると
「毎年同じ」ということが
実はほとんどないと感じます
花が咲く時期が少し早かったり
逆に遅かったり
元気いっぱい育つ年もあれば
思うように育たない年もある
「昨年はこうだったから、今年もきっと」
そんな予想をするのは
人間だけなのかもしれません
植物はどんなことがあっても焦りません
「予定より遅れている」
「今年は失敗だ」
そんなことを気にする様子もなく
その年の気候を受け入れながら
自分のタイミングで芽を出し
花を咲かせています
考えてみると、自然には予定表がありません
あるのは、その瞬間に降る雨や風
太陽の光を受け止めながら生きることだけ
一方で私たち人間は
「今頃はこうなっているはず」
「○歳までにはこうなりたい」
「今年中にはこれを達成したい」
そんな予定表を、自分の心の中に
たくさん作っています
私自身も、「この頃には
もっとこうなっているはず」
と思っていたことが何度もあります
お店のことも、新しい挑戦も
思い描いた通りに
進まないことは少なくありません
「遅れているのかな」と
焦ってしまうこともあります
でも、今年の梅雨や
植物たちを見ていて思いました
自然には「遅い」という
考え方はありません
その年に必要な雨が降り
必要な風が吹き
その時が来たら花はちゃんと咲く
だから私たちも
予定通りに進んでいなくても
自分の季節まで遅れているとは
限らないのです
焦る日があっても大丈夫
見えないところで根を張る時間も
きっと大切な季節です
今年の長い梅雨が、そんなことを
教えてくれたような気がしました
